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読書が重く感じるあなたへ──「読めない」の正体は、思い込みかもしれません
はじめに|ここまで来たあなたへ
ここまでの記事で、
あなたはもう十分すぎるほど、
「読書が重たくなっていた理由」を理解してきました。
- 読み切らなきゃいけない
- 集中できない自分はダメ
- 覚えられないなら意味がない
そうした思い込みが、
知らないうちに本との距離を広げていた。
ここまで気づけたなら、
次に必要なのは やる気でも 根性でもありません。
必要なのは、
続いてしまう形に、読書を作り変えることです。
続かなかったのは、あなたのせいじゃない
「できる日にやろう」
「時間があったら読もう」
これ、すごく自然な考え方です。
でも、ここに落とし穴があります。
人は、
毎日触れていないものを、驚くほど簡単に忘れます。
忙しさに飲み込まれて、
気づいたら「どうでもいい」になっている。
そして後から、
「やっぱり自分は続かない」
と、自分を責めてしまう。
これは意志の弱さではありません。
仕組みの問題です。
ルールは1つだけ|毎日10秒、本を思い出す
ここで、
たった1つだけルールを決めます。
毎日10秒、読書に触れる。
読む必要はありません。
理解する必要もありません。
大事なのは、
毎日、ほんの一瞬でも接点を持つこと。
なぜなら、
- 10秒ならできる
- 10秒なら抵抗が起きにくい
- 10秒でも「今日は触れた」という事実が残る
この「事実」が、
読書を記憶から消さないための鍵になります。
10秒でできること(これだけでOK)
やることは、この中から1つで十分です。
- 本を手に取る
- 表紙を見る
- 目次だけ眺める
- タイトルを見て「なぜ気になったか」を考える
1ページも読まなくていい。
今日は触れた。
それだけで合格です。
落とし穴|「できる」人ほど、やりすぎてしまう
ここで、
ひとつだけ大事な注意点があります。
それは──
「できそうだから、ついやりすぎてしまう」こと。
たとえば、
- 今日は10秒だけ触ろうと思っていたのに
気づいたら5分読んでいた - 昨日は少し多めにできたから
今日も同じくらいやらなきゃと思ってしまう - それができなかった日に
「今日はダメだった」と感じてしまう
これ、とてもよく起こります。
そして実は、ここが一番の落とし穴です。
10秒は「最低ライン」ではなく「上限」
ここで大切なのは、
10秒は目標ではないということ。
- 10秒やれたら合格
- 5秒でも合格
- 0秒でも、「意識した」なら合格
むしろ、
10秒は「これ以上やらなくていい上限」
くらいに思ってください。
なぜなら、人は、
「できたこと」を基準に、
無意識のうちにハードルを上げてしまう
からです。
昨日より多くやらなきゃ。
昨日よりちゃんとやらなきゃ。
そうやって基準が上がると、
脳はそれを負担の大きな変化として感じます。
すると、防御反応(ホメオスタシス)が働いて、
こうなります。
- 面倒くさくなる
- 無意識に避ける
- いつの間にか忘れる
これが、
「続かなくなる正体」です。
大事なのは「やる量」じゃなく「忘れないこと」
この第3話で、
いちばん大事なポイントを言います。
やる量は、どうでもいい。
やらない日があっても、問題ない。
でも──
忘れてしまうことだけは、避けたい。
だからおすすめなのが、
- やった日は
→「今日は目次を見た」と一言 - やらなかった日は
→「今日はやらなかった」と一言
この記録だけ。
責める必要はありません。
評価もしません。
「今日はやらなかった」
それは、自分で選んだ判断です。
記録が残ると、
本の存在が、あなたの意識から消えません。
すると、ある日ふと、
「今日は10秒だけ触ってみようかな」
そんな瞬間が、
自然に訪れます。
それで十分です。
だから、超ミニマムでいい
まとめると、こうです。
- 毎日10秒 → 上限
- 0秒でもOK → 意識したら合格
- できない日があってもOK
- でも「忘れない」ことだけ大事
このくらい軽くしないと、
人は本当に続きません。
読書が続かなかったのは、
あなたが弱かったからじゃない。
ハードルが高すぎただけ。
ログは必須|でも「1行」でいい
もうひとつ、
続けるために欠かせないことがあります。
ログを残すこと。
難しく考えなくて大丈夫です。
書くのはこれだけ。
- 日付
- ひと言
例:
- 2/4 目次だけ見た
- 2/4 触った
- 2/4 無理だった
- 2/4 0秒
やらなかった日も、書いてOK。
これは自分を責めるための記録ではありません。
「今日はやらなかった」という
自分の判断を可視化するためのログです。
なぜ「やらなかった」も書くのか
ログがないと、
人は簡単に忘れます。
忘れると、
次に起きるのはこれです。
- また今度
- そのうち
- 余裕ができたら
そして、
何も起きないまま時間が過ぎる。
でも、
「やらなかった」と書いてあると、
- あ、昨日も触れてなかったな
- 今日は10秒だけやってみるか
こういう瞬間が、
「ふと」生まれます。
この「ふと」が、
習慣の芽です。
読書は「読むこと」じゃなく「慣れること」
ここで、
とても大事なことを言います。
最初に身につくべきなのは、
読書習慣ではありません。
本がそばにある状態に慣れることです。
- 本が視界にある
- 本を触ることに抵抗がない
- 本を開いても身構えない
これが先。
読むのは後。
続けられる人は、特別じゃない
毎日できる人は、
意志が強いわけじゃありません。
- ハードルが低い
- 仕組みがある
- 記録が残る
それだけです。
あなたにも、
同じことができます。
おわりに|今日は10秒でいい
今日は、
10秒でいい。
本を読まなくていい。
理解しなくていい。
触れて、1行書く。
それだけで、
今日の読書は成立です。
続けることは、
一気に変わることじゃありません。
忘れないこと。
それが、いちばん大切です。
