今この時代に、小さな読書室を作った理由


買ったまま開いていない本が、
部屋の片隅で静かに積み重なっています。

読むのを楽しみにしていたはずなのに、
忙しさに追われたり、気力がわかなくて、

本を開く瞬間だけが少しずつ遠のいていく──。

そんな“積読”が増えていった頃から、
昔のように自然と読み進められなくなったことに

ふと気づきました。

はじめの一歩:読書と距離ができた時代に

本を読むことは、
昔はもっと自然にできていました。

けれどある時から、
気づけばスマホや動画の世界に慣れすぎて、

  • すぐ答えが見つかる手軽さ
  • ショート動画のテンポの良さ
  • 流し読みで済ませてしまえる便利さ

こうした環境が、ゆっくり文字と向き合う時間を
どんどん遠ざけていきました。

「丁寧に読む」という行為そのものが、
少しずつ重たく感じられるようになったんです。

そんな自分に気づいたとき、ふと思いました。

昔みたいに、
ゆっくり咀嚼して読む力を取り戻したい。

飛ばし読みや速い情報に慣れすぎて、
“読む”という行為を味わう感覚を忘れかけていたから。

その感覚をもう一度取り戻すために、
そして読んだこと・感じたことを

じっくり言葉にして残すために、
このブログという場所を選びました。

文字を読んで、文字で表現する。

その繰り返しが、きっとまた
読む力を育ててくれる気がしたからです。

ここで書くのは、
高度なレビューでも、専門家のような分析でもありません。

ぼくはプロの読書家でもないし、
本を読むことに悩んだり、なかなか続かなかったり──

本を開いても集中できなかったり、
気づけばスマホに手が伸びたり──

そんな“読書との距離”を、
ぼくも同じように感じてきました

だからこそ、
同じ立場にいる仲間として、等身大の言葉で綴っていきたい。

ぼくが等身大で読書のことを考えていく姿が、
誰かの「読んでみようかな」という小さなきっかけになれば嬉しいです。

この場所は、

ぼく自身の“読書をもう一度好きになっていく過程”の記録であり、
本について考えたことを丁寧に並べていく、小さな書架です。

このブログが、

あなたと一緒に読書の楽しさを思い出すための
小さな第一歩になれたらいいなと思っています。

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